村井's 投資読書を成果につなぐ実践記録

【第70回】「もう、国には頼らない。」「ウェブ時代をゆく」 このエントリーを含むはてなブックマーク 

前回のブログで紹介した「はじめての課長の教科書」の著者、酒井穣さんからコメントをいただきました!
酒井さんは、ご自分の著書の感想をチェックされていて、僕のもひっかかったようです。

こんな出会いも、インターネットならではのこと。
今日、紹介する「ウェブ時代をゆく」にも書いてありますが、インターネットが普及して時空が縮まると、今まででは考えられないことが起こるんですよね。
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【タイトル】
 「もう、国には頼らない。」(渡邉美樹氏著;日経BP社)
 「ウェブ時代をゆく」(梅田望夫氏著;ちくま新書)


【この本を選んだ理由】
 「もう、国には頼らない。」の著者、渡邉社長の講演を今年1月に聴いて、大ファンになりました。経営者としてはもちろん、人柄、情熱など、渡邉社長の部下として働けるならば、本当に毎日充実して仕事ができそう。(ちなみに、今の仕事も充実はしてます!)

「ウェブ時代をゆく」は、石原明さんの「高収益トップ3%倶楽部」FAX通信の紹介文に「その時代に必ず読んでおいた方が良いという書物」とあったので。今、起こっている変化の壮大さがわかります。


【本の内容と、読んでわかったこと】
 「もう、国には頼らない。」
・「公的サービスは平等でなくてはいけない」として、仕事の水準を一番低いところに合わせる
・学校同士の競争を排除して、教育が荒廃している
 →競争が教育を荒廃させたのではない
 →「公」の仕事でも出来うる限り市場経済をツールとして利用
・民間企業の経営者は、高感度の消費者から毎日のように選挙を受けているようなもの
・生徒を「お客さま」と考え、将来幸せになるため最高の教育を届けるのと、生徒を「お客さま扱い」し甘やかすのは正反対
・今の教育の荒廃の原因のひとつは、ダメな教師、ダメな学校を排除しなかったことにある
・クラスの授業は、特定の先生で崩壊
 →生徒のせいよりも、先生のせいでは?
・教師が「揺るぎない最後の一線」を持ち、迷わず言い切れる信念を持つことが、問題の対処には大切
・教育者に学校経営を、医師に病院経営を任せるのは、学校や病院の経営が傾く諸悪の根源
・教育は、世の中の「当たり前」を子供たちが「当たり前」にできるように教えること
・ワタミの老人ホームは、全てファンドと組んだ投資型のビジネス
 →借金ゼロでホームの立ち上げ
・ビジネスは価格帯を飛躍的に下げると、新しい業態やサービスが現れる
 →「介護型」ではなく「自立型」の老人ホーム
 →「自立型」はホテルの一種
・福祉国家のデンマークでは車椅子の老人を見ない
 →歩行補助器具を国が支給し、車椅子生活にさせない
・教育、医療、福祉、農業、環境の各分野での問題解決には、当事者が自らの行動を律することができるかが条件
・経営というのは、「できないことを、できるようにすること」

「平等」というとき、その均衡レベルは必ず下に合わせられる。(確かに、下が上に合わせるのは困難だ)
官公庁はもちろん、補助金に頼る分野も官公庁と同様、いい方のレベルに合わせるのは??

「学校も、病院も、民間が入ると切り捨てられる」という言説に対する、「じゃあ、今はとてもいい状態なの?」という渡邉社長の反論はもっともだし、ワタミが経営する学校や病院などの成功こそが、1番の反論の根拠となる。


「ウェブ時代をゆく」
・インターネットは「時間」「距離」「無限」の概念を揺さぶる
・ネットは、個人や小組織と親和性が高く、ほんの一部の人たちにのみ可能だった行為(表現など)を全ての人々に開放
・「その道のプロ」寸前の大渋滞の先でサバイバルするには、大渋滞を抜けようと「高く険しい道」を目指すか、高速を降りて「けものみち」を歩くか
 →どちらにせよ、「好きを貫く」ことこそが競争力を生む
・「混沌として面白い時代」にチャンスをつかむには、「個」としての精神的自立などが必要
・グーグルは「自分たちは世界を良くするために働いている」意識を持つ
・検索連動広告金額は、媒体側ではなく、広告主側が決める
 →各種サービスをオープンに、フリーに提供しさえすればおそろしく儲かる
・自由に創造的行為に取り組める可能性が開かれた結果の子供たちの「熱狂」
 →それゆえにモノを欲しがらなくなる(「知と情報のゲーム」の本質の一例)
・ウェブ進化とともに現れたスターは「好きなこと」をやり続けた人
 →「強いられた勤勉」ではなく「内からの促しに従う勤勉」
・「基本的には人を信じる、そうでないとウィキペディアは成り立たない」
・リアル世界では理解されなくても、「不特定多数無限大」と対峙できるネット空間で関心を同じくする真の仲間を発見できる喜びこそ、オープンソースの不思議を解くカギ
・人間はそもそも多様な能力と関心と知識を持った存在
 →工業化時代の組織では、多様な能力の「ほんの一部」をもって「全人」とみなす
 →ネットはこれを突き崩し、自らの志向性にあわせた共同体へ移行する自由が与えられる
・ネット上の「学習の高速道路」はリアル世界の物理的ハンディをなくす
 →「対象をどれだけ好きか?」というシンプルな競争原理が誰にも敷かれる
・アントレプレナーシップの真髄は「自分の頭で考え続け、絶対にあきらめない」ことに尽きる
・「けものみち」で大切なのは、「自分にしか生み出せない価値」を常に情報発信する、コモディティ化だけは絶対にしないと決心するなど
これからの時代に合わないのは「頭がいいけど怠惰」というタイプ
・ウェブ進化により、知識を記憶する価値が相対化
 →知を素材に、それを生きることに活かす
・「人をほめる能力」は「ある対象の良いところを探す能力」
・「好き」を見つけて育てるには、戦略性と勤勉性
 →「けものみち」で生き抜けたのは、「好きなことをやり続けたいという執念によってドライブされた勤勉」のみ
・充実した知的生活を営むには、注ぎ込み得る時間こそが希少資源
・ネットの本質は、「知恵を預けると利子をつけて返してくれる銀行」
・自らの興味のおもむくまま行う「知的生産の成果」をネット上で公開することが「生計を立てる」可能性に結びつく
・「英語力を徹底的に磨くことこそがこれからの知的生活の充実に必要不可欠」
・「知的生産」とは「書いたことを人に伝える」のがゴールで、他者の存在を意識した行為
・徹底的な情報共有がドライブする新しい組織とは、自発性の発露による個の没頭を引き起こし、それにより大きな達成をした人が自然に浮上する世界
・「大きな組織」は「大組織適応性にすぐれた人たち」がサバイバルし易い世界にますますなる
 →「小さな組織」は学歴や経歴より、「いま何ができるか」が問われる
・組織の危険事項は、「同じことの繰り返しで変化がない」「判断の責任を集団に分散」「『その会社のプロ』が重用される」
・「志向性の共同体」にウェブリテラシーが注入され、「好きを貫きつつ飯を食う」人が増える
・ゲイツ財団の助成の条件は「研究プロセスでの成果をネット上に迅速に共有する」こと
・「強いられて何かをしなければならない」対象には「生きていくうえではまずこうするといい」という叡智が詰まっている
・リアル世界の物理的制約が取り払われた分、個の目的意識がより問われる時代に

自分がブログで情報発信することで全く知らない人からメールが来る、優れたメルマガが優れた媒体となるなどの変化を体感しているから、本の内容に賛同でき、納得。

一見無機質なウェブの時代だが、内実は「勤勉」「信頼」などのキーワードが強くなるというのは面白い現象。

英語の必要性は、前回の酒井さんも指摘されていた。確かに。。。今後の課題にします。


【読書スピード】
「もう、国には頼らない。」は5日間で読了
「ウェブ時代をゆく」は4日間で読了
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「ウェブ時代をゆく」の中にあったケーススタディをやってみると、僕は「けものみち」志向が強いんだろうな。
今、大きく変わりつつある時代の本は、とても面白い!!
今後も、こんな本をもっと読んでいきます。

投稿者 むらい : 2008年03月09日 21:58 

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