村井's 投資読書を成果につなぐ実践記録

【第78回】「『婚活』時代」「職場はなぜ壊れるのか」 このエントリーを含むはてなブックマーク 

ゴールデンウイークなので、ゆっくり家族と過ごしています。
と言いたいところですが、「ゆっくり」というわけにはいきません。

なぜなら、1歳1ヶ月になる息子の俊介の動きが激しすぎるから。。。

1〜2ヶ月前まで、「外に連れて行け!」だったのが、
最近になって「外を歩かせろ!」となった。
ヨチヨチ歩きで目を離せない・・・

うちは3世代同居だからまだいいですが、夫婦2人で育てている多くの家庭の
ご苦労は大変なものだと思います。頑張りましょう!
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【タイトル】
 「『婚活』時代」(山田昌弘、白河桃子両氏共著;ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 「職場はなぜ壊れるのか」(荒井千暁氏著;ちくま新書)


【本を選んだ理由】
 1冊目は結婚したくてもできない現状について、2冊目は職場のメンタルヘルス問題についてそれぞれ書かれた本で、どちらも最近の社会問題になっているテーマです。


【本の内容と、読んでわかったこと】
「『婚活』時代」
・江戸時代までは、結婚は原則、親が決めていた
・近代社会になると選択の自由が出てきたものの、「規制」があったため、意識的に活動する努力はしなくてすんだ
就活が活発化した1980年前後から「晩婚化」「非婚化」の傾向
 →自由化が起これば、思いどおりにならなくなるパラドクス
・男性に経済的に依存したい、従来型の結婚を望む女性ほど結婚できない
 ↑
 25〜34歳の未婚男性で年収600万円以上の割合は3.5%
・仕事のできる女性は、自分より仕事ができる男性を望む
 →依存型も自立型も、どちらも同じ男性が好み
 →そんな希少な男性は、依存型の目先のきく女性に根こそぎ刈り取られてしまっている
・依存型の女性で残っている人の多くはパラサイト
 →男性の刈り取り方が甘い
・以前の職場は、総合職の男性と一般職の女性が出会う場
・戦後から1980年初めまでは、子供が生まれたら女性は仕事を辞めるなど、結婚後の生活が予測できた
・結婚すると経済的余裕がなくなるからいやだ、というのは日本独自の理由
 →日本では親にパラサイトしている独身者が多い
・条件を3つ以内に絞れない人はなかなか結婚できない
・魅力的な男性は、昔から少数
 →今は、女性が魅力的でない男性と結婚する選択肢を強いられなくなった
・高スペック男性を狙う女性も、仕事を持っていることが必須
・ビジュアル的なスコアの高い女性がメディアに露出すると、男性が自分の相手に求める基準も高くなる
・日本女性が外国人男性に弱いのは、ストレートな求愛をもらうから
男性は、経済力とコミュニケーション力が魅力格差になる
・最近の合コンでの問題は「女は見極めが早すぎて、男はあきらめが早すぎる」
・再婚市場のいいところは、スペックのいい男性が出戻ってきていること
・ワークとライフを片方が担当する結婚はリスクが高すぎる
 →女性も本気で稼ぐ、男性も家事や育児を主体的にやる
・「子供を持つ人生を選択できる時間には限りがある」危機感を女性には持ってもらいたい
少子化の直接の原因が未婚化なのに、少子化対策が子育て支援なのは疑問

●男女の心理の核心に入り込んだ本でした。
 結婚は社会制度ですが、人間の本能と密接に関係する重大な制度だと思います。
 理系出身で大学院まで出た僕が研究者にならなかった理由の1つは、職場に女性が少なくて、老けていくのが速いだろうという不安があったからです。

 「京都の某企業の女性社員は美人揃いで、男性社員が仕事に打ち込んでも結婚できるように会社が配慮している」と先輩から聞いたことがありますが、今回の本にも書いてあったように、以前は多くの企業が同じようなことをしていたのでしょうね。


「職場はなぜ壊れるのか」
・過労死や過労自殺の前には、思考の混乱がかなりの確率で現れている
・成果主義を導入しているが、評価基準があいまい、評価法がバラバラという不満が出る企業は、教育も業績チェックもおろそか
「成果主義を評価するバロメーターは、業績と社員の士気向上」
・成果主義を導入したある企業では、失敗を恐れて挑戦しなくなる、メンテナンスなどの地味な業務がおろそかになる、などのトラブルが続出
・業務に起因し心の病に端を発するタイプの自殺には、脳の極限的疲労や孤立無援がある
360度査定は、「実際のところはできない」
 ↑
 上司や同僚から「あなたの評価は『良好』にしておいた」と言われれば、あれこれ考えてしまう
・復職者との会話は、描いているビジョンへの意見を求めることなどはよいが、過去にあったことは負の記憶を呼び起こすことがある
・労働者から心の余裕を奪っている原因の第1位は「職場の人間関係」、第2位は「仕事の問題」
・仕事ができる社員に多大な業務を与え、顧客ばかりに有利な約束を交わして、自殺を招いたケース
・多大なノルマに追われた社員を守るのは健康管理ではなく、作業環境のチェック
・成果主義の導入で、まったく役に立たない特許を10申請した研究者
 →ジャッジできる上司が不在
・頑張ったのに評価されなかったケースの多くは、多項目査定が行われている
 →成果を問うといいながら、それ以外のチェックリストがたくさんあり、ブラックボックス化
・成果主義の弊害と言われる「長期的なチャレンジができない」「職場の雰囲気が悪い」などは、成果主義を導入していない企業でも同じ割合
・健康についての専門家がいる組織体でも心の病が蔓延
 →過剰な長時間労働が強いられることを自ら防げない状況がある
・成果主義は、自分だけ、自職場だけの目標に終始する自己完結・自己満足型の陥穽に陥っている
・パワハラを受けたと主張する社員の同僚は、トラブルが生じた原因は上司と部下の双方にあるという見方
・技術者が社長の会社でも、従業員にメッセージを伝え、共鳴音を出させる力があるかないかで大きく異なる

●360度査定の問題など参考となった。
 成果主義に問題があることは充分承知しているが、年功制に戻る組織は少ないだろう。
 問題点の指摘は参考になったが、もう少し突っ込んだ指摘や解決策の提示が欲しかった。(著者も承知されていましたが)


【読書スピード】
「『婚活』時代」は3日間
「職場はなぜ壊れるのか」は2日間
どちらも新書で、内容も平易。
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今回は2冊とも新書だったので、ハードカバーの本が恋しくなってきた。
そろそろ挑戦します。

投稿者 むらい : 2008年05月05日 22:42 

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コメント

はじめまして。
わたしも「婚活」、読みました。

結婚がこんなに難しいものだったなんて、と思った矢先に
書店で見つけた本だったので、つい。
やっぱり何事にもマーケティングとセールスが必要ってことですね。

投稿者 Loco : 2008年09月02日 19:38

Locoさん、コメントありがとうございます!!
(どうやって、このブログを発見されたんでしょうか??)


人生でいろんな選択肢があり過ぎるとね・・・
周囲を見ていても、結婚してても大変な人、多いです。


Locoさんとは読む本も似てるみたいだし、
これからもよろしくお願いします!!

投稿者 村井(長崎) : 2008年09月08日 23:38


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