村井's 投資読書を成果につなぐ実践記録
【第84回】「Hot Pepperミラクル・ストーリー」「ワインバーグの文章読本」
今日、紹介するHot Pepper(当時、社内では「ホッパー」と読んでました。)の本には、
僕にとってかなり身近なリクルート社の風景が描かれています。
僕が平成14年度に所属していた地域活性部(「地活」)は、ホッパーチームと同じ狭域部門で
部屋は隣にあって、僕らの部長の研さんはホッパーの業務も兼務されていました。
この本に書いてあることが、リアルに理解できるのは、僕の大きな財産です。
R社にいたのは5年以上も前になりますが、当時の様子は全く色あせていません。
リクルートの思い出はここでは書き尽くせません。
本当にいい経験をさせていただきました。
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【タイトル】
「Hot Pepperミラクル・ストーリー」(平尾勇司氏著;東洋経済新報社)
「ワインバーグの文章読本」(ジェラルド・M・ワインバーグ氏著;翔泳社)
【本を選んだ理由】
「Hot Pepperミラクル・ストーリー」は、リクルート社の大きな事業となった
ホッパーの成長の秘密を、責任者だった平尾さんが明らかにした本。
平尾さんとはお話ししたことはありませんが、怖いことで有名だったと記憶しています。
ちなみに、僕らのトップだった本田さん(この本にも登場されます)にはよくしてもらい、
長崎に帰る前には、あの藤原和博さんともお話しする機会をいただきました。
本当にありがとうございます!!
「ワインバーグの文章読本」は、「平成・進化論。」(http://www.2nd-stage.jp/)の
鮒谷さん(鮒谷さんも、元リク)のオススメ本。
最近、「もっと上手に文章を書きたい!」という欲求が出てきたので
この本を読むのは僕にとっては必然でした。
文章で人の心を動かすことができるって、スゴイことだと思うし、
僕もそうなりたい!!
【本の内容と、読んでわかったこと】
「Hot Pepperミラクル・ストーリー」
・ホッパーは、イベント型コンテンツ(求人情報など)から日常型コンテンツへの展開
・ホッパーのビジネスモデルは、「情報の家業性」と「商売としての事業性」を統合したもの
・ホッパーのコンテンツは「飲食→美容室→リラクゼーション→・・」の順に進んだ
・ホッパーは、業務委託やアルバイト職など、多くの正社員でない人たちが事業を動かす
→冒険ができる
・ホッパーは読者に情報を伝えるだけでなく、動かし、測定することも組み入れられた
・ユーザーは失敗が怖くていつもの店に通っている
→クーポンは保証つきの冒険を可能にする
・「誰が」「何のために」が抜けて、「どのように」ばかりが先行する事業は必ず破綻する
・R社が直接経営方式で全国各地に一気に拠点を作れた条件の1つが「採用と教育と組織化のパッケージ」
→採用には、どんな資質と能力と態度を持った人間を探しているのかを明確にし、その素質を見抜く面接技術が必要
・ホッパーの前身の「サンロクマル」は、読者にとっては中途半端な情報だった
→ホッパーでは飲食に絞る
・目的が事業のエネルギー、目標はその道しるべ
・きめたことをやり切れるか?を考え、行動レベルに落とし込む
→実行しないことこそ、事業が成功しない最大の原因
→日常性、具体的行動、いっせいに全員でやる、繰り返す、シンプルが重要
・情報共有を阻害するのは「他を巣内に知ろうとする気持ち」の欠如と「知る機会」の欠如
・戦略の大切さは理解され、手間暇やコストがかけられるのに、それを伝える意味と価値が充分に理解されていない
→組織が停滞するときによく聞くセリフは「なんで伝わらないんだ!」「聞いてないよ!」
→シンプルな全体図と日々の行動とそれを表現するコンセプチュアルな言葉が必要
・新興市場で成長した会社に共通するのは、オーナー経営者に度胸があることかも
→すべての責任を負って、ひとつの答えを決めるのがリーダー
・組織図には、事業の意思や戦略などすべてが現れる
・衰退期に入って喘ぐ事業に共通するのは、複雑な階層を持つ組織構造
→「権力の分化のための細分化」「業務の専門化による細分化」が起こる
・「やらねばならない」が「やりたい」に変われば、苦しくても乗り越えられる
→事業はおもしろくなければならない、おもしろくする工夫を怠ってはならない
・仕組みのない業績オペレーションは自殺行為
→数字が簡単に作れる楽しさを仕組み化すれば、その楽しさにより高い目標にコミットメントできる組織に
・ビジョンプレでは、お客さまからメンバーに対しお礼と期待のメッセージをいただいたビデオを上映する
→お客様の想いをリアルに知り、メンバーは涙を流す
・ノウハウを発見した人の名を冠にして、事業としてそのノウハウを組織全体に宣伝し浸透させる
・価値ある情報共有は喫煙ルームで行われていた
→インフォーマルなコミュニティを、フォーマルなしかけのなかで生み出す(会議の後の懇親会など)
・プチコンサルティング(プチコン)は表現領域に絞り、得意な領域で価値を提供する
→プチコンが完成して、参入障壁が築かれた
・営業組織力を高めるには、人数的に圧倒的なボリュームゾーンにあるミドルの技術をアップさせる
・闇雲にとにかく訪問しろ、ではなく、営業マンが訪問したくなる必然性を創り出す(おみくじなど)
・リーダーとは「この事業で何を実現したいのか?」「1人ひとりの仕事と人間的成長」などの物語を語る人
◆リクルートでは、全ての営業マンが(プチ)コンサルタント。ペコペコ営業とは全く無縁。
リクルートの採用は、アルバイト職でも手を抜かず、徹底。
リクルートのイベントでの映像は、素人っぽさが残りつつも、笑いも涙も誘う、感動的なものばかりで
メンバーのモチベーションを高める。
大変な仕事だけど、1人1人がそれをやる理由を理解するから、とことんまで頑張れる。
本を読んで、懐かしさがこみ上げてきました。
「ワインバーグの文章読本」
・興味のないことについて書こうと思うな
・頭の中の広大な空間に雑然と渦巻く思考や感情を世界に向かって吐き出すことで幸せになる
・これだと思う石(ネタ)を見つけたら、自分の反応に注意する
・さまざまなことをメモする習慣をつけなくてはいけない
→メモ用紙とペンを持ち歩く私を変わったやつだと笑う人もいるが、笑った人の中に本を書いたことのある人はいない
・本を読んでいて最初の50ページ以内に1つか2つの石も見つからなければ、古本屋に売る
・短編小説は、長編より1ページあたりの石の数が多く、詩にはさらにエネルギーのある石が凝縮
・一箇所から盗むのは盗作だが、いろいろなところから盗むのは情報収集
・石は並べることではなく、集めることから
・記憶を呼び覚ます引き金は、時、場所、音、視覚、感情、感触、味、におい、人、行動など
→2種類以上の引き金を組み合わせ、無限に引き金を作れる
・自分の作品を他の人に読んで聞かせた時、説明したくなるような部分は文章を置き換える必要がある
・書き始める前より書き終えた後のほうが素材に対する関心が薄れていたら、捨ててしまえ
・いい作家は、いつのまにか同じ字をいくつ並べないように意識している
・きらいな文章:長い文、無関係の内容、アイデアがつまらないかわかりきっている、もってまわった主張、抽象化しすぎ、要点がわからない・・・
・構成には、練習、練習、また練習
・持ち上げられないような石は誰にとっても価値が無い
・エネルギーを持った大量の石の構成にとりかかると、強引に構成してしまいたい衝動に駆られる
→時が熟せば、正しい構成のアイデアが産まれる
・アインシュタインの最も偉大な業績は、誰も一緒になると思わなかった光と電磁気を組み合わせたこと
→物事の組み合わせから意味を生み出す
・ありふれたものがシンプルなものを意味することはめったにない
→小さな町の家族に関する読みやすい物語を作ることは、数学の奥義に関する学術書を書くよりはるかに難しい
・読者の注意をひきたければ、前後関係が不合理に思える文を使う
→その場合、読み進めるうちに因果関係が理解できるという暗黙の約束を守ること
・「きちんとやろうと思うな。書き上げろ」
・プロジェクトを完成させるための最後の数個の石を探して行き詰るとき、プロジェクトを棚上げするか、特定の石を探し続けるか
→なんとしても終わらせようとすると、つぎはぎが見える
・自分が書いたものを出版したら、読んだ人々が著者のために石を集め始める
・感情を支配できないことは、ライターにとって文法を支配できないより致命的
◆僕はもう1つブログ(http://blog.miracli.jp/murai/)を書いていますが、それはまさにこの本の方法を使って書いています。
石を拾ったら、すぐにメモする。
その石で作品を構成し始めると、別の石を持ってきたり、石を削ったりして、当初、僕が考えていた作品とは違った出来になったり。
比喩がとてもわかりやすかった。
【読書スピード】
「Hot Pepperミラクル・ストーリー」3日間。どんどん読み進めました。
「ワインバーグの文章読本」は4日間。読まれる文章を書く方法が書いてある本。
確かに読みやすかった。
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今週は、かなり久しぶりに倫理・哲学の本を読んでいます。
読んでいてとても心地がよく、僕のベース(基地)なんだな、という気がしています。

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