村井's 投資読書を成果につなぐ実践記録

【第88回】「人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか」「要約力」 このエントリーを含むはてなブックマーク 

11日(金)に博多で土井英司さんの出版セミナーを受講してきました。
※寺田さん、誘っていただきありがとうございます!!

そのセミナーには出版希望者が集まったんですが、
とにかくキャラが濃い!!(いい意味で)

長崎県庁で少しは目立っている僕も、井の中の蛙状態でした(^^;)


ところで、この土井さんのセミナーと、

「フォーカス・リーディング」(PHP)が出版間近の寺田さんのブログ、(http://sr20.iza.ne.jp/blog/entry/623108/)

鮒谷さんのメルマガ「平成・進化論。」(http://www.2nd-stage.jp/)
(しつこくくり返します。ビジネスパーソン必読!)を読んで、考えました。


「僕の読書は、『本を読んだ!』という自己満足のレベルに
あるんじゃないか?」

本は全部読まなきゃいけない、とまだ思っているんですね。


今回、紹介する「人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか」のように
何度も読み返したい本もあれば、そうじゃない本もある。

もっと強弱をつけて、娯楽としての読書、勉強としての読書など、
目的に合わせて軽やかに本を読んでいくことにします。
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【タイトル】
 「人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか」(水野和夫氏著;日本経済新聞社)
 「要約力」(和田秀樹氏著;かんき出版)

 水野氏の本は、今、僕らがいる社会と、今後の行方を明らかにしてくれる、
 繰り返し読む価値のある本です。

 僕は改めて、大きな時代の転換点に生きていることを実感しました。

 そして、そんな時代でも生きていけるように、自立する必要がある。
 少なくとも、誰かに「何とかしてくれ!」とすがるような生き方は、僕はするつもりはありません。


【本の内容】
「人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか」
・グローバリゼーションの本質は、実質賃金が上がり続けた「労働者の黄金時代」に終止符を打つ「資本の反革命」(資本による利潤回復運動)
・世界を見渡しても、平成日本の物価下落は中世以降で最長
 →日本で現在起きていることは、いずれ欧米で起きる
・「強いドル政策」は、世界のマネーを米国にいったん集中させ、その後再び世界に配分するシステム
 →先進国やアジアの「過剰貯蓄」、中国の設備投資、米国の消費ブーム、住宅ブームの流れが途絶えるとドルが急落
 →米国にマネーを集中させるために、各国に金融の自由化を求め、内政をも動かした
 →「米住宅ブーム」が仮にバブルだったら、外国人投資家の対米投資を慎重化させ、ドルのファイナンスに支障が出る
・金融取引は実物取引の83倍
 →金融経済が頭で、実物経済が尻尾に
・英語圏の国々は、資産価格と外国貯蓄に依存した経済への移行により高成長、非英語圏はそれができずに低成長
 →インターネット革命下で世界の共通言語が英語になっていることと関係
・資本の次の関心はBRIC'sの次の国はどこか?
・21世紀は「帝国の時代」
 →その領土内で格差は大きいまま
・「国民国家」の時代における超低金利は経済パフォーマンスの良さを測る度合い
 →21世紀にはデフレ時代に対応できない度合い
 →超低金利政策が長期化するほど、日本の経済パフォーマンスは最悪だと、日銀自ら敗北宣言しているようなもの
・グローバル経済圏企業・大企業の成長率は、95年を境に飛躍的に高まる
 →アジアの近代化と無縁のドメスティック経済圏産業は90年をピークに、長期にマイナス成長(現在も「失われている」)
 →労働需給が国内市場で逼迫しても、大企業の経営者はグローバルな労働市場を意識しているから、製造業の賃金は上がらない
 →家計の購買力を引き上げるには、資産価格の上昇が必要だが、米国ほど株式が普及していないので、日本で消費ブームが起きない
・好況期でも、生活保護世帯が全く減らなくなった
・政府支出比率を大きく低下させた国ほど、95年を境に成長率が高くなっている
 →「インフレ(成長)がすべての怪我を治す」という原則が20世紀末に市場により打ち砕かれる
 →勝利者は、住宅や株式を保有する投資家
・資源インフレと工業製品やサービス価格のデフレの同時進行は、21世紀では整合的
・ドメスティック企業では、成長を目標にするのではなく、雇用を確保し定常状態で均衡するのが大事
 →4%の名目成長はできないと認めるべき
 →成長が先だとして、抜本的な財政構造改革は後回しにされる
 →課題は、流通革命を起こせるか?
・グローバル経済圏の基本原理は「競争」「効率」
 →課題は、通貨制度とエネルギー問題

◆この本の初版は07年3月14日で、サブプライムローン問題以前。
その時点で、この本が書かれていたとは・・・

議論の詳細は理解できなかった(し、それでいい)が、サブプライム問題からの現状、賃金の伸び悩み、郵政民営化・・・などが大きな流れの中で起こっていることが理解できた。

経営者はもちろん、サラリーマンも必読の本。
国や企業に不平不満を言うことで解決する状況ではなく、大きく変化している世界的な流れの真っ只中にいることがわかるはず。

そしたら、今、自分が何をすべきか?がわかるんじゃないでしょうか。
この本は、何度でも読み返します。


「要約力」
・要約力で「情報の引き出しを多く持つことができる」
・要約作業で点を線でつなぎ、「論理的な思考が身につく」
・要約情報が付加価値を持って流通するようになる
 →応用し、使いまわすことができれば、流通価値を持つものになった
・要約情報を参照して組み合わせる「リファレンスとブレンドの達人」
・「オリジナリティ」はアレンジ力
・仮説を立てるには、目的意識が伴い、ワンランク上の知力が必要になる
集団で決定したほうが、個人で決定したときより危険な判断をしやすい

◆うちの職場に「多数決で良案をつぶす」という川柳?がかざってあります(笑)。
強烈な皮肉ですが、それでも集団を良い方向にコントロールしていける人が「できる人」なんだと思う。


【読書スピード】
「人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか」は理解度Cで5日間。
この本は繰り返し読む本。現時点での理解度は、これで充分。
「要約力」は理解度Bで2日間。娯楽として軽く読みたい本。
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速読を学習して2年経って、ようやく成果にフォーカスした意識ができつつあるのかも。
メリハリをつけたら、効率上がる手ごたえあり。

投稿者 むらい : 2008年07月16日 21:33 

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