寺田's 学びを成長につなぐフォーカス発想のススメ

「考える」ことについて、武士道からの示唆に富むヒント2つ このエントリーを含むはてなブックマーク 

 メルマガで「考える技術について考える」という話を書きつつあるのですが、山本常朝が口述筆記した「葉隠」の中に、示唆に富む言葉がありましたのでご紹介します。
 
 まず1つ。大事な事について質問された咄嗟の場合にも、詰まることなく答えるにはどうしたらいいか?という話。
 
 たとえば誰かにインタビュー(質問)された時とか。
 

 直茂公の御壁書に、「大事の思案は軽くすべし。」とあり。(中略)およそ大事と云ふは、二三箇条ならではあるまじく候。これは平生に詮議して見れば知れてゐることなり。これを前もつて思案し置きて、大事の時取り出して軽くする事と思はるるなり。

 
 ぶっちゃけてしまうと「大事な事を日頃考えておかないから、咄嗟の場面で窮してしまうでしょ?」というワケですね。
 
 自分の仕事の事とか。「幸せ」の定義とか。「成功」の定義とか。
 
 哲学しましょうなんて重く考える必要はありませんが、そういう人生の大事な事について、自分なりの定義なり、考えなりといったものを持っておくといいですね。
 
 
 
 続いて、何かについて意見を求められたとき、どれくらいじっくり考えるべきかというお話。
 

 古人の詞に、七息思案と云ふことあり。隆信公は、「分別も久しくすればねまる。」と仰せられ候。直茂公は、「万事しだるきこと十に七つ悪し。武士は物毎手取早にするものぞ。」と仰せられ候由。心気うろうろとしたるときは、分別も埒明かず。なづみなく、さはやかに、凛としたる気にては、七息に分別すむものなり。胸すわりて、突つ切れたる気の位なり。

 
 7つの呼吸の時間がどれくらいか分かりませんが、まぁせいぜい30秒程度でしょうか。
 
 じっくり、というかウダウダ考えたところで埒明かんでしょ、と。
 
 「すごい会議」の大橋氏が「時間をかけて考えた結果と30秒で考えた結果は、80%以上の確率で一致する」という話をなさいますが、まさにこれでしょうか。
 
 上の話にもつながりますが、まずは即断を意識すべきこと、そしてその即断の価値を高めるために、日頃から大事な事をじっくり考えておくべきこと。ですね。
 
 そして、もしじっくり考えるとしたら、それはロジカルな思考、meceな判断を大事にして、紙に書き、思考を見える化することをお薦めします。
 
 丁寧に論理思考、mece思考を積み上げる練習を積み重ねておくと、咄嗟の判断がロジカルでmeceなものになっていくものです。
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投稿者 てら : 2009年08月17日 22:55 

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