寺田's 学びを成長につなぐフォーカス発想のススメ
いつも失敗してきた。だからもう一度挑戦する必要があった。
今日は2010年初の博多非凡塾の読書会でした。
課題図書は外山滋比古氏による『思考の整理学。』言わずと知れたロングセラーの名著。
シンプルだけど深い本を読むと、自分の中の問題意識がどんどん見えてきて楽しくなります。
「本を読む」ことに必死にならなくて済む分、考える余裕があります。
しかも、「あーなるほどー」という表面的な「分かったつもり」になれるほど楽ではありません。その分、「どういうことだろう?」という自問が生まれます。あるいは「これは自分の体験でいうと、どういう話なんだろう?」という自分の体験を掘り起こす検索活動が生まれます。
この「適度にスムーズでない」感じがいいなぁと実感できる本。それが『思考の整理学』です。
ちょっと変な例えですが、安物の万年筆を使って文字を書く時と似ているな、なんて感じています。
私は1本400円の万年筆を使っているのですが、ペン先が上等ではないらしく、なかなか滑りがよろしくありません。
すると、ペンのコントロールがうまくいくんですね。だから、意図した文字が書ける、そんな気がします。いや、気がするのではなく、実際そうだと思います。当人比150%アップ(前年比2.5倍)の「美しい文字」になっている実感があります。
何事もすんなり行かない方がプロセスを大事に出来ていい。これは人生の一つの法則といっていいかも知れませんね。
速読の3日間集中講座でも、あえて「簡単には乗り越えられない課題」を宿題として差し上げます。
みんな悩む。いったいどうしたらいいんだと途方に暮れる。その悩む過程で、とことん自分と対話をする。その「自分の内側の感覚と正面から向かい合った体験」が、翌日のトレーニングの中で大きな「手がかり」になるのです。
もし、誰もがすんなり乗り越えられる課題を出していたら、それほど高い成果が得られないはず。
もし、今、あなたの仕事が順調で、スムーズに運んでいるとしたら、それはあまり歓迎すべきことではないのではないかと疑ってみた方がいいかも知れません。
とんとん拍子で事が進んでいる時、あなたはそこから何も学んでいない可能性があります。
そしてもし、それが途中で破綻したら、何も学んでいないあなたはリカバーできない可能性が高いのです。
スムーズに進んでいる時、それはあなたの「今、できる範囲内」で仕事をしているということであり、ある意味で「それまでの貯蓄」を切り崩している状態です。
逆に大変な思いをしている時、そこには試行錯誤の体験と思索が残ります。「今、できる範囲を超えた課題」に対する挑戦は、あなたを確実に成長させてくれます。
高校教師時代に、生徒に「時給が高いからと言って家庭教師だけでバイトを終わらせるな」と指導していました。(大学に入ったらって話ですよ!)
家庭教師は、自分の能力の切り売りだからです。
これが塾の講師になると、1対多のコミュニケーション技術、指導スキルを学ぶ事ができます。
コンビニのバイトでも、ティッシュ配りでも、未体験ゾーンを味わえるバイトが断然お薦めです。
話がそれまくっていますね。
名著は常に意識を自分の内側に向ける手助けをしてくれます・・・というお話。
仕事でも「今の自分の限界」を、常に超えた部分に挑むことで成長につながりますよ、と。
そのためにも、あなたは「今も自分はβ版だ」という謙虚な意識は持ち続けていますか、と。
ドラッカーが『プロフェッショナルの条件』で紹介している言葉に、次のようなものがあります。
「いつも失敗してきた。だからもう一度挑戦する必要があった。」
こういう謙虚に、常に上を目指して努力する気持ちを忘れずにいたいものですね。
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※外山滋比古著『「読み」の整理学』・・・フォーカス・リーディングの原点とも言える本。外山氏は私にとって永遠の(心の)師匠です。

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