寺田's 学びを成長につなぐフォーカス発想のススメ
「処理」を磨く
パソナテックラボのブログでシゴタノの大橋氏が「インプットしたら模写する」との話を書いていらっしゃいます。(私が書いた「太りゆく豚は幸せか」を読んでくださったようで、ありがたいお話です。)
曰く、成功本や、その手の類のセミナーで成功者たちが語るように「アウトプットしろ」といっても、そんなに簡単にアウトプットできるなら世話ないよ、と。
まずは、書かれていること、言われたことを徹底的にマネしてみなさい、と。
よく言われることですが、「真似る」ことは「学ぶ」ことそのものです。
まずは『型』にはまること。徹底的に型にはまってやってみること。
おもしろいもので、そうすることで、自然とその人らしさがにじみ出てくるものなのです。
大橋氏は、そのことをこう語っています。
「
そうすることで、自分でも気づいていなかったような「ダシ」が少量ながらも取れますから、それを時間をかけて継ぎ足し継ぎ足しして、いつかオリジナルの「秘伝のタレ」に育てていけばいいわけです。
」
私は高校教師時代、吹奏楽で指揮なぞ振っておりました。これが難しいんですな。当たり前ですが、楽譜なんてものは、誰が見ても同じ記号が並んでいるんですよ。
それをいかにして「その人、その楽団ならではの音楽に仕上げるか」が問題です。
が、そこで曲をアレンジしようとしたらダメなんですね。
徹底的に、スコア(楽譜)に書かれていることを忠実に表現すべく努力するんです。
ただ、そこで例えば「p(ピアノ)」の経験が人、楽団によって違う訳です。だから、楽譜に忠実になればなるほど、その人、その楽団らしさが出てくるんです。
もちろん、スコアを忠実に演奏することほど難しいことはないわけでして、たとえば「<(クレシェンド)」のかけ方にも技術がいります。そこに越えられない経験値、技術がにじみ出てきます。
そこで出てくる他団体との差はオリジナリティではなく、単なる「技術の差」なんです。
だから、いい音楽を奏でたいと思ったら、曲に入る前に徹底的に基礎トレーニングをやらなければなりません。表現技法、たとえばビブラートとかそんな「技」を磨く前に徹底的に基礎力、つまり「体」を磨くんです。
話がズンズン逸れていっているようにも見えますが、つまり「処理を磨く」というのは、つまり「体」を磨くのと同義なんですね。
そして、それは基礎力を磨きつつ、提案された成功法則に、まずは忠実にやってみること。型にはまってみること。
その時、言葉の表面的な意味にとらわれず、徹底的にその奥にあるものを汲み取る努力をすること。
著者の言葉の向こう側に透けて見える「意図」ですね。同時に著者がイメージしている読者像(読者層)と自分のギャップ、著者自身のステージ、環境と自分のそれとのギャップ。そういう部分まで、しっかりと汲み取ること。
そうやって本を、本当の意味でしっかりと受け止め、そこに書かれている道筋通り、型にはまって実行することで、やっと自分なりの「体験」が得られます。
あとは、そこからしっかりとフィードバックを受け止めること。
実行した時に、「あら、ダメだった」とか「うまくいった!」というような結果論ではなく、行動の過程そのものを受け止め続けること。そこにこそ、自分なりの「思慮」が生まれ、自分らしさが見えてきます。改善は過程の中にしかありませんしね。
また長くなりましたが、インプットとアウトプットをつなぐ「自分」をしっかり磨く。つまり「処理の過程」を磨く。
そういうことを考えながら、成長志向、成果主義の読書に取り組んでいきましょう。
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