寺田's 学びを成長につなぐフォーカス発想のススメ

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 いよいよお盆のお休みに突入するっていう方も多いでしょうか。
 
 まぁ、お休みだからといって「暇」というのと違うのかも知れませんが、もし時間に余裕があるなら、いつもできないことをやってみるといいかも知れませんね。
 
 
 
 このお盆に古典を読んでみよう!という方のために古典攻略Tipsを少々。
 
 
 
■そもそも「何を」読む?

 
 ここでいう「何を」の場合、本のタイトルを指すのではありません。たとえば『雇用・利子および貨幣の一般理論』を読もうと思ったときに、どんなバリエーションがあるだろうか?というお話。
 
 古典を読む場合でも、目的によって当然読み方が変わります。
 
 古典を「情報」、あるいは「表面的な教養」として読むってこともあるはずです。もちろん、内面を磨くために読むっていうこともあります。
 
 たとえば、サブプライム以降、スミス、ケインズ等の「経済学の古典を読もう」的な言葉を耳にすることがあります。
 
 確かに政府が何を目指そうとしているのか、経済社会はどんな原理で動いているのか、といようなことを知る上で、経済の基礎理論を知っておくのは悪くないと思います。
 
 でも、目的が「経済理論を知る」ということなら、別にたとえばケインズの本そのものを読まなくたって、いわゆる経済学原論的な新書や大学1年生向け教科書のようなものを読んでもいいですよね。
 
 どこまで深く知らなければならないのかっていう「リターン」「ゴール」を考える必要があります。
 
 必要度に応じて戦い方を変えていい、というか変えた方がいいでしょう。
 
 よくあるパターンとして、古典のたしなみ方としてはこんなレベル分けが可能です。
 
LEVEL A 岩波文庫(青)…頭の体操・鍛錬にはうってつけ!
 
LEVEL B 新訳…最近、分かりやすく翻訳し直された単行本
 
LEVEL C 漫画化された単行本
 
LEVEL D 大学生向けの学術書、「〜を読む」的な解説書
 
LEVEL E 大学受験参考書
 
いかがでしょう?選択肢の幅って、意外と広いものですよね。
 
 
 
 思考の鍛錬、言葉のブラッシュアップを考えるなら、迷わずLEVEL Aです。
 
 たとえば『学問のすすめ』が現代語訳で出ていますが、確かに非常に読みやすいものです。
 
 が、読みやすいものだから、さらさらっと読めてしまいます。そして「なんか、よく分からない」とか「ま、こんなもんか」という感想になりがちです。
 
 実際、そういう感想を何人もの方からお聞きしました。
 
 岩波文庫(青)になると、そうはいきません。そもそも言葉が難しい。それゆえに、ヒトコトヒトコト吟味しながら読むことになります。
 
 すると、著者、福沢諭吉の言葉、思考と格闘せざるを得ません。
 
 その結果、なんか分かったような、分からないような状態でうやむやに流してしまうことが少なくなります。(ま、分からないものは、やっぱり分からないワケなんですが。)
 
 諭吉がどういう想いで慶應義塾を作ったのか、維新の時代を生きた「国家を背負う」立場の人たちが、どんな熱い想いで生きていたのかがビシビシと伝わってきます。
 
 そういうわけで、「その本をよく知る」「著者の世界に浸る」のであれば、お薦めは「岩波文庫(青)レベルと闘え!」ということになります。
 
 
 
 これをやると、1ヶ月に1冊ぐらいしか本が読めない状態にもなりかねませんので、そのあたり、自分が目指す方向性との兼ね合いってことになりそうです。
 
 ・・・と、ここまで書いて長くなりそうなので「どう読むか」っていう話は、また。
●●

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投稿者 てら : 2009年08月11日 14:11 

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