寺田's 学びを成長につなぐフォーカス発想のススメ
「ハサミって役に立ちますか?」と?
先日、集中レッスンの受講を検討しているという方から、お電話をいただきました。
「速読って、人それぞれでしょうけど、何かを学ぼうという時、力になるものですか?」と。
なるほど。速読は役に立つか?と。(−−;
これは難問ですね。
ハサミ屋さんに「このハサミって、人それぞれでしょうけど、何かを作ろうという時、役に立つものですか?」って聞くのと同じですなんですよ。
『フォーカス・リーディング』のP.176に、私はこういうふうに書いています。
「
速読術というのは、切れ味のいいハサミみたいなものです。目的がはっきりしているから役に立つ。何を切りたいのかという全体像がイメージできていないと、生産性は上がりません。調子に乗って切っていると、大事なことまで切り落としてしまいかねません。
」
ずばり、速読が必要でない人もいます。
まず、本を読まない人。本が好きでない人。
時々、「速読をマスターすれば本を読むようになるかも!」と期待して来られる方がおられます。そして、マスターした直後は1日1冊と言わず読みまくります。そして、だいたい3ヶ月で飽きて読まなくなります。
そんなもんです。
自分はなぜ本を読もうとしているのか、本を読んでどうなりたいのかっていうフォーカス、心技体の「心」が明確にできている必要があります。
速読をマスターして、本を読みながらでも、自分の目指すゴールを描き、そこに至る過程をデザインできればいいのですが。
ま、何しろ基本的に本が好きではない人が速読をマスターする意味はありません。
あ、もちろん、仕事上どうしても文書処理の効率が求められるっていう場合は別です。ここで論じたいのは「本を読む際の速読術」の話です。
それから、そもそも本を読んでこなかった人。
これは、マスターする価値がないのではなく、マスターできません。すみません。
20年間寝たきりだった人に、いきなりハイレベルなスポーツをさせるようなものです。
「それでもマスターしたい!」という場合は、最低1ヶ月、長ければ1年近く、地道なトレーニングを続けていただかなければなりません。(参考記事:「読む力」の基礎を作るトレーニング)
この2タイプに当てはまらなければ、基本的に「速読はマスターして損はありませんよ」と強調しておきます。(^^)
理由は3つ。
1.本を何度も読み返せる。気軽に手に取れる。
2.本の概要をつかむことができるため、理解・記憶の質を上げることができる。
(参考記事:あなたが「下読み」をしなければならない3つの理由)
3.本の読み方、学ぶ目的に応じた「攻略法」にバリエーションを作ることができる。
どれも説明不要だとは思いますが、特に3は重要ですね。
資格試験の本なんてものは、基本的にざっくりと速読するのに適していないものです。だって、基本的に重要語句、概念の説明ばかりが並んでいるわけですからね。「ざっくり」が難しいんですよ。
それでも、「単に速く読むだけ」ではなく「フォーカスを変えて読む」技術を持っていれば、いろいろな読み方が可能になります。重要語句にフォーカスしたり、概要・全体像にフォーカスしたり、弱点にフォーカスしたり…、1回1回フォーカスを変えることで、学びに厚みが出てきます。
これは重宝します!
本を書きたい、著者になりたいっていう人には速読は必須です。これもフォーカスをコントロールする技術としての速読術という限定条件付きですが。(笑)
本1冊の流れの良し悪し、言葉、意味の不整合などをチェックする場合の読み方。
言葉が正しく積み重ねられて、1本のスムーズな流れが作られているかチェックする場合の読み方。
言葉のリズムの良し悪しをチェックする場合の読み方。
などなど、読み方を変えていかないと、本の完成度を上げられません。もちろん、編集者にまかせっきりでよければいいんですが。。。
実際のところ、これだけ情報、しかも文字情報があふれかえっている時代に「情報処理の効率性には興味がない」なんてうそぶいてみても仕方ありません。
自分の学びを加速するための技術として、
自分の学びの幅を広げるための技術として、
あふれる情報を処理する力、フォーカスするセンスを高めて、軽やかに乗り越えるための技術として、
そして、自分が描いた成長のデザインに見合う「最適な読書」を積み上げていくための技術として、フォーカスをコントロールすることで、スピードと質のバランスをコントロールする速読術は、とってもお勧めですよ。d(^^*
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