寺田's 学びを成長につなぐフォーカス発想のススメ
知は力ならず…無念
本を読む第一歩は「知る」ことです。
しかし「知る」というのは、非常に微妙な性質があって、時間が経つと、間違いなく「忘れる」ものです。
前に『影響力の武器』を読んだんですが、章単位で「まとめのテスト」みたいなものがあって「〜については、どういうことか?」みたいな設問があるわけですよ。
ものの10分も経っていないのに、ちゃんと答えられない。。。( ̄д ̄|||
実際、「知る」ことは大切なんですが、それは基本的に刹那的な喜びでしかない、と考えておいた方がいい。
読書には、知らなかったことを知る、というのと「考え方を知る」とか「ものの構造を理解する」というような「分かる」というレベルもあります。
前者を「知識」、後者を「理解」と呼びます。(教育の世界では。)
数学の問題の解き方の説明を聞いて「あ、分かった」というような。
上の『影響力の武器』の話もそうですね。「あ、なるほど。分かった」と思っているわけです。
でも、「これについて説明しなさい」と言われると説明できない。「練習問題を解いてみましょう!」と言われると解けない。
それは分かったと言えるのか?って話ですね。
本田直之氏が『レバレッジ・リーディング』で「レバレッジメモを作れ」と主張していらっしゃったのは、まさにここ。知識として、ちゃんと定着させるには「繰り返して覚える努力をしろ」と。
ただ、普通の人がメモを作って、例えば本当にそれが覚えられたとします。
で、それでどうなるの?というツッコミがあるわけです。
本田氏のようなコンサルタントさんは、ネタ、視点、事例が豊富にあることでビジネスで役に立つかも知れませんが、普通の人にはほとんど意味がないはずです。
「自分はブログで書くネタとして役に立てています」という人と出会ったことがありますが、「そのブログはあなたの仕事、成長に何か役に立っているのか?」というツッコミは怖くてできませんでした。
最終的には「その行為は、何のためにやっているの?」という問いかけ、常に原点に立ち返ろうとする意識を忘れてしまうと、たいていの場合、刹那的な満足で終わってしまいますね。
上に書いた『レバレッジ・リーディング』でも「アウトプット」とは「仕事で活かすこと」と書いてあります。(表現は違ったかも知れません。)
本田氏は「コンサルタントというお仕事」で活かすことをつきつめた結果、あの本に書かれているようなことをやっているわけですね。
仕事も状況も違う人が、同じことをやって、同じ結果が得られると思う方がおかしいって話でしょうか。
本田氏の「真意」を正しく理解しようとすれば「それは仕事に活きるのか?」と問い直し、自分流の活かし方をしなければなりませんよね。
おっと、話がそれた。
「知る」「分かる」で満足せず、次につなげ、というお話です。
例えば、『影響力の武器』の話のように「理解したことを正しく再現できる、人に説明できる」レベルまで、理解の質を高めようと思えば、メモではなく、本そのものを何度も読み返さなくてはなりません。
人間の記憶って、非常に弱くて曖昧なものですから、繰り返すことによってしか確かなものにすることはできません。
そうやって確かな記憶として定着させたものは、時々復習をするように心がけてさえいれば「使える知識」になってきます。
ここで次の課題が見えてきます。
『「使える知識」を「使える私」』になるにはどうしたらいいのか?
これは非常に難しい問題です。
例えば「ネガティブな言葉は使わない」とか「大局から判断する」とか、まぁ、頭で理解している「よく言われていること」が、実際に行動に反映しているか?っていう話。
フォーカス・リーディングで一番強調してたのはココだったりします。
知行合一というやつ。
ビジネス書を読むっていう行為は、人様の知恵をいただいて自分を成長させようっていう意図があるはず。
ビジネス書は癒しのために読むのでも、不安を紛らわせるために読むのでも、時間をつぶすために読むのでもない。
今、抱えている不安と悩みを突き抜けていく力と技を手に入れるために読む。
自分の行動の効率を上げ、効果を高めるための指針を手に入れるために読む。
それが本筋なのでは?と思うわけです。
であれば、本を読んで満足してちゃだめでしょ、と。
メモを作って覚えたとしても、頭でっかちになってるだけじゃないの?と。
新しく行動すべき指針を手に入れたのであればTo Doリストに書く。そして実行する。体験からフィードバックを受ける。そして、もう1度、本に戻る。
今の行動を変える、思考を変える視点を手に入れたのであれば、「行動チェックリスト」に書き加える。いつも心に留めておいて(リストを定期的に眺めるとか)定期的に振り返るようにする。そして、定期的に本に戻る。
これぐらいやらないと、おそらく人は変わらないはず。
少なくとも自分は変われない。
知識も理解も、行動を変えるためにこそある。そういうつもりでビジネス書とおつきあいするのが吉なのではないか、と、今の自分への戒めのために書き留めておくテスト。
●●




※再び「7つの習慣」。行動チェックリストに3つ項目を追加。

コメント
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.sr20.jp/mt/mt-tb.cgi/248











