寺田's 学びを成長につなぐフォーカス発想のススメ
2008年、どう学ぶか?
最近、文字が多い本、内容が難しい本が売れなくなっています。
ビジネス書の世界では、いわゆる自己啓発ものが売れ続けていますが、ボリュームのある内容の濃いものではなく、即物的、マニュアル的でありながら「なんとなく事故啓発」というたぐいの本が売れているのです。
2006年秋ぐらいから始まった「学習ものブーム」もその流れと考えていいでしょう。勉強本それ自体は何も自分を高めてはくれません。ただ、勉強のやり方のヒントが具体的に記述されており、内容的にも「がんばれば成長できるんだ」と啓発されるように作られています。本の中に1つか2つは役に立つ情報が入っていて、その上「やるぞー」という気持ちにさせられる。
しかも誰でも1〜2時間で読めるボリューム。口コミにならない訳がありません!
でも、そんな口当たりやさしい、読みやすい本ばかり読んでいていいのか?ちょっと疑問です。
ちょっと気になって、10年前と今とで売れている本がどう変わったのか調べてみました。
1996年ビジネス書ベストセラー
1 パソコン「超」仕事法 by 野口悠紀雄 単行本: 206ページ
2 ビル・ゲイツ 未来を語る by ビル・ゲイツ 単行本: 526ページ
3 超右脳革命 by 七田眞
4 生きがいの創造 by 飯田史彦 文庫: 428ページ
5 議論に絶対負けない法 by ゲーリー・スペンス 文庫: 363ページ
6 早起きは自分を賢くする! by 船井幸雄編 単行本: 247ページ
7 あなたの電話をISDNに切り替えよう by ISNS研究会
8 百匹目の猿 by 船井幸雄
9 「大変」な時代 by 堺屋太一 ハードカバー: 278ページ
10 前例がない。だからやる! by 樋口廣太郎 文庫: 260ページ
2006年ビジネス書ベストセラー
1 鏡の法則 by 野口嘉則 単行本: 96ページ
2 なぜ、社長のベンツは4ドアなのか? by 小堺桂悦郎 単行本: 193ページ
3 千円札は拾うな。 by 安田佳生 単行本: 158ページ
4 3週間続ければ一生が変わる by ロビン・シャーマン 単行本: 278ページ
5 細野真宏の世界一わかりやすい株の本 実践編 by 細野真宏
6 「そうじ力」であなたが輝く by 舛田光洋 単行本: 190ページ
7 一番売れてる株の雑誌ZAiが作った「株」入門 by ダイヤモンド・ザイ編集部編
8 夢をかなえる勉強法 by 伊藤 真 単行本: 223ページ
9 たった7日で株とチャートの達人になる! by ダイヤモンド・ザイ編集部 編
10 細野真宏の世界一わかりやすい株の本 by 細野真宏
まず、10年前と比べて、驚くほどページ数が少なくなっています。表面には分かりませんが、1ページあたりの文字数も50〜100文字ずつぐらい減っていると考えて間違いありません。
内容的にも、基本的に「ノウハウ本」であり、マニュアル的な読み方が可能なものが多いですね。株の本なんか、まさにマニュアルです。(10冊中4冊が株関連。これは個人投資家が株価の持ち直しで、新たに動き始めたということでしょうか。)
気をつけなければならないのは、私たちは軽薄な本に慣らされてしまっているということです。そして、分かりやすい、口当たりのいい本は考えなくても読めますので、間違いなく思考力を低下させてしまっているということも忘れてはなりません。
さらっと読んで分かる本は、確認をしているだけですので、あまり記憶にも残りません。1ヶ月たてば印象だけが残っている状態になります。
もちろん思考力なども育たない。
そして、誰もが読んでいる本を読む。
これでビジネスに活かすことができるのか?ライバルに差をつけることができるのか?先の見えない時代を乗り越えていく力が身に付くのか?
きわめて重大な問題だと思います。
誰もが読むビジネス書を100冊読むのは、それほど難しくありません。
しかし、「7つの習慣」、「影響力の武器」などのような、ある種の「古典」「手本」となるような本を1冊読むのは非常に難しい。
どちらが難しいかと言えば、明らかに古典を1冊読む方が骨が折れる。
しかし、だからこそ力がつくし、ライバルに差をつけることができる。なぜなら誰も読もうとしないから。
2007年の、あなたの読書は充実していましたか?
この1年間の読書で、あなたはどれだけ成長を実感できましたか?
それをふまえて、2008年の学び、読書をどう作っていけばいいでしょうか?
ぜひ、今から考えておきたいものです。
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