寺田's 学びを成長につなぐフォーカス発想のススメ
[書感]あなたは本当に、本を読めているのか?
■『ロジカル・リーディング』(出口汪著,39文字×15行×206ページ)
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ここ数年、読書論を語る本がたくさん出版されてきましたが、数ある中で異色中の異色の一冊が出ました。
ある意味で読書あり方の基本を厳しく問うものであって、読書のあり方を論じるものではありません。
ちょっと微妙な表現?
著者は、大学受験予備校の超人気現代文講師である出口氏。
氏の提唱する「論理エンジン」は、学生ならずとも、情報化社会を生きる一員として教養として、確実に抑えておくべき基礎教養。といえるでしょう。
あなたが「私は社会人です」、「私は本をよく読みます」と語るなら、あなたが本当に「本を正しく読めているか?」ということを、この本で確かめることをお勧めします。
●読むべき本にあらず!取り組むべき本なり!
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のっけから50点満点の現代文テストが始まります。
もし、ここで満点か9割以上の得点ができないようなら、あなたは本を読んでいるようでいて、著者の主張を理解していない可能性があります。
実際、最近、何の影響だか、適当に目に付いた文章を、自分勝手なスタンスで読むという人が増えているようです。
それは資料を漁る作業であって「本を読む」作業ではありません。
『フォーカス・リーディング』では農耕型と狩猟採取型とに区別をしました。
狩猟採取型であれば、あくまで資料として拾えばいいでしょう。しかし、農耕型で読むのであれば、あるいは著者から何かを学ぼうとするのであれば、相手の言葉を正しく読み取る力が必要になることは、私が説明するまでもありません。
この「相手の主張を正しく読み取る力」は、あなたのビジネスで、間違いなく必要な基礎力のはず。
イマドキの本のように、読みやすく編集された情報ばかりならいいのですが、残念ながら世の中の情報の99%は未編集です。
いや、編集された書籍ですら、編集者の力量不足で得体の知れない文章・作品になっていることがあります。
文字情報であれ、音声情報であれ、何らか情報を正しく受け止めるために必須なのが、この本のテーマである「論理力」です。
そして、この論理力は何となく本を読んでも、絶対に身につきません。
言葉にしっかりとフォーカスして、そのつながりをボトムアップで構築していかなければなりません。
この本には、その言葉にフォーカスして論理を読み解く力を高めるための解説が満載です。
この「解説」は、フンフンと読んだだけでは腑に落ちませんし、力にもなりません。
もし、あなたが冒頭のテストで満点を取れなかったのであれば、一つ一つのロジックを吟味しながら読んでいく必要があります。
そして、そのロジックを読み解く方法が分かったら、適当に岩波新書の緑か黄を1冊手に入れて、ここで学んだ読み方で丁寧に読んでみましょう。
●チェックポイント
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おそらく、たいていの人は「そんな面倒なこと、やってられっかよ」と感じるでしょう。
しかし、例えて言うなら、テストで満点がとれなかったあなたは胃腸の弱った人と同じなのです。
いくら食べても栄養として吸収できず、成長につながらない。。。
痩せている人に、健康的になれ!とばかりにたくさん食べさせることが正しいとは限りませんよね?
まずは弱った吸収力を正常化させることが先決です。
そこで多少時間がかかったとしても、その後の成長は確実に高まります。
おそらくは、これまでに出たどんな読書本よりも、間違いなくあなたのこれからの読書を充実させてくれる1冊。
臆さず、果敢に挑んでください。
間違っても速読しないこと。時間のたっぷり取れる休日にでも、4色ボールペンを片手にどうぞ!
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