寺田's 学びを成長につなぐフォーカス発想のススメ

【言葉】新刊書ばかり読んでどうすんの? このエントリーを含むはてなブックマーク 

ショウペンハウエル著『読書について』より
 

 いつでもそのへんに掃き捨てるほどいる作家の新刊ものを、しょっちゅう彼らは読まなければならないと思っているのである。そのかわり、史上に残る希有の天才の作品は、ただ名前だけを知っておけばよいとしている始末である。

 

 読書に際しての心がけとしては、読まずにすます技術が非常に重要である。その技術とは、多数の読者がそのつどむさぼり読むものに、我遅れじとばかり、手を出さないことである。

 
 今時のビジネス書の著者としては耳が痛む言葉です。
 
 我々著者は、自分なりの体験が人様のお役に立てばと思って本を書くわけです。本を書く作業は決して投資対効果の高い仕事ではありません。それでも伝えたい思いがあるから書く。
 
 ですが、たとえば私が書いている言葉は、私が誰かから学んだ言葉であり、視点であり、理論です。言葉も思考が文化であり、教育によって作られてきたものである以上、それは免れられません。
 
 だから、私なんぞが書いていることは古典をひもとけば、必ずどこかで誰かが語っている。
 
 
 
 それでも著者は本を書く。
 
 であれば、読み手であるあなた、そして私は、そういう本とのつきあい方を、しっかりと考えておかなければなりません。
 
 1つには、常に自分のフォーカスで主体的に読むこと。
 
 1つには、常にその本を読む目的、フォーカスを明確にして、最大限の投資対効果を考えること。
 
 1つには、常に「読んだ後」を意識して、読んで満足しないこと。
 
 
 
 私は、博多で月1回の読書会を開いていますが、課題図書にいわゆるビジネス系新刊を採り上げることはありません。
 
 せっかく他者を巻き込み、他者の力を借りることができる読書会であれば、読みやすい、誰もが読んでいる新刊書ではなく、普段滅多に読まない本に挑戦してみてはどうだろう?と思うわけです。
 
 個人レベルで選書する場合も、仕組みとして「ちょっと無理めの本」を採り入れたいところです。
 
 あなたが「今の自分を越えていく」ために本を読み、「周りのライバルに差をつける」ために本を読んでいるのであれば、ひとまず売れ筋、お手軽系は手に取るべきではありませんね。
 
 誰もが読んでいるような本を、どれだけたくさん読んだとしても、量でユニークさが生まれる事はありません。
 
 情報って、当たり前ですが「誰かが発信したもの」なんですね。それをかき集めたらユニークさが生まれる、他者と差が付くなんてのは幻想です。
 
 
 
 学びからユニークさが生まれるとしたら、それはあなたの「思考」の過程から生まれるものです。
 
 しっかりと鍛えられた思考力から。
 
 あなたには、あなたならではの現場・ステージがあり、立ち位置があり、歴史があります。
 
 そのユニークな存在であるあなたが、あなたならではの考え方、視点で世の中を捉えられたとき、その時初めて、あなたはユニークな存在になります。
 
 情報は思考を完成させるのに必要な程度あればいいわけです。
 
 その情報の受け止め方、斬り方、思考の展開の仕方にユニークさを求めるのが筋。
 
 であればこそ、情報やノウハウばかりを求める新刊書ではなく、月に1冊は古典・名著と闘って視点を磨き、思考を鍛える読書に取り組みたいところですね。
●●

投稿者 てら : 2009年08月19日 04:52 

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コメント

ビジネスの現場で、原理原則の話をすると、そんなことは当たり前だ!。
昔から知っているとかいわれることがあります。

ただし、『いや、でも、あなたの会社…そのわかりきってる当たり前の
ことができてないんですけど…』って感じがほとんどです。

現在のような混迷のときこそ、売れ筋の流行や単に個人的な成功体験が
書かれているものではなく、自分の思考を基本にたちかえらせてくれる
古典や原典に接することが重要だと考えています。

おかげで、積読がふえてきました…

投稿者 ポヨン様 : 2009年08月20日 01:58

どもー。その後の読書の調子はいかがですか?
 
おっしゃるとおり、原理原則、基本に立ち返らせてくれる「思考と妄想を余儀なくされる」ような本こそが必要ですよね。

当たり前のことを当たり前にやる、そのために常に原理原則に立ち返る・・・確かに難しい事ではありますが。。。(^^;
 
>>古典や原典に接することが重要だと考えています。
>>おかげで、積読がふえてきました…
 
ポヨン様を持ってしてもそうですか!
では12月のフォローアップでは、そういうヘビー級の本をどっさりお持ちくださいませ。
 
では、また。
●●

投稿者 てら : 2009年08月20日 05:06


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