寺田's 学びを成長につなぐフォーカス発想のススメ

「読む力」の基礎を作るトレーニング このエントリーを含むはてなブックマーク 

 読書の経験値が少ない人が速読をマスターしようと思ったら、まず基本となる読書力を作っていただかなければなりません。
 
 この「基本となる読書力」というのは、2階層になっていると考えています。
1.文章を読み解く力
2.本を読み抜く力
 この2つを並行して鍛えていくことが重要です。
 
■文を読み解く力

 
 前に[書感]あなたは本当に、本を読めているのか?の記事でご紹介したような主語述語の対応や、副詞の呼応、省略された言葉の把握、修飾語の係りと受けなどを正しくとらえつつ読む力です。
 
 これを鍛えるのには2つの方法があって、
1.出口氏の論理エンジンテキストをなど大学入試レベルの現代文演習問題を解く。
2.読みにくい古典を、じっくり腰を据えて読む。
 はっきりいって、どちらでも好きな方でいいと思います。好みの問題ってところでしょうかね。
 
 ただ、いずれにせよ、本当に本を読んだことがない、小学校ですら本を読んでいない、学校の教科書も読んでない、という場合には、この2つは敷居が高すぎると感じるかも知れません。
 
 そういう人は、文章を頭の中で理解・記憶しながら流れをつかむ作業自体に困難を感じている場合が多いものです。読みながらいちいち考え込んだり、戻って読み直したりしがち。
 
 ですから、1も2も「ちょっと先の課題」ということで保留にしておいて、別系統のトレーニングをするのが現実的だと感じています。
 
 別系統のトレーニングとは、具体的には文章の朗読をしっかり聞き取るトレーニングです。
 
 聞く作業というのは、読む作業と比べて非常に頭を使います。流れをすべて記憶の中で処理しなければならないからです。ここで朗読の再生スピードを少しスピードアップすると、その負荷をさらに上げることができます。
 
 逆に再生スピードを少し落として、内容をマインドマップで書き取る練習をさせると、聞き取りながら内容を整理する力を養うことができます。
 
 本当は、もっと込み入った文章を粘り強く読み解くトレーニングも、間違いなく必要になるのですが、ひとまず第一歩として即効性が高い方法としてお薦めです。
 
 もう1つ、読むことにストレスを感じている人は、読書の際に自分で自分にストレスをかけまくっていることも多いものです。そして、そういう人に「力を抜いて読もう」と声をかけても効果が上がりにくいものです。
 そういう場合は、速読術パーフェクトマスター2(フリー版)の「文字追いかけトレーニング」を「文字サイズ:中」にして論理的な文章を画面上で流してやり、それを気楽に眺めるようにしてもらいます。
 
 スピードは3〜4程度で固定し、時々スピードを上げてみて、意味が入ってくるぎりぎりのところで、しばらく気楽に眺めてもらいます。
 自力で読み進めようとすると、どうしても力みが入ってきますが、画面上を自動的に文字が流れるようにすれば、意識のチューニングに集中できますからね。これで「楽に読む」感覚を手に入れていただきます。
 
 
 
■本を読み抜く力

 
 文章が読めても、本が読めない人はたくさんいます。
 
 原因はいろいろありますが、大きくは頭の中で流れをつかみ、全体像を構築する力が足りないってところが大きいと感じています。
 
 すべてに言えることなんですが、単純に子どもの頃からの読書経験が足りないっていう話でもあるんですよね。
 絵本から始まって、少しずつ文字が小さく、文章が多い本に手を伸ばして行ければ問題なくステップアップして来れたはずなのですが・・・。
 
 こういう方には、第1段階として数ページ完結の本、たとえば『1日30分を続けなさい』とか『女性の品格』のような本を読んでもらいます。
 
 まず、1トピックスをちょっと丁寧に読んでもらいます。このとき「返り読みをしない」ことだけ条件付けます。
 その後、同じ文章を4回読み重ねます(合計5回)。毎回、少しずつスピーディーに、気楽に読めるようにします。
 
 これでスムーズに全体像をつかみながら読めるようになったら、2〜3トピックス(合計10ページ強)をまとめて読んでもらいます。これも同じように5回繰り返して。
 
 少しずつ文章への耐性が増してきたら、通常の本の1章分を、スピーディーに読んでもらいます。
 
 なんだか、長距離走の練習みたいですよね。(笑)
 
 あ、それと並行して「心静かに、集中力を持続させるトレーニング」も必要ですね。りきんで読んだら途中で疲れますからね。これには上虚下実を意識した集中追跡トレーニングや呼吸法トレーニングが有効です。
 
 長く読んでも集中力が切れないようにしたいところ。そうすると、質も維持しやすくなります。
 
 
 ちなみに、こういうトレーニングの仕上げとして「岩波新書(赤)を3回読み重ねる」トレーニングを用意しています。
 
 岩波新書の赤は、ほどほどに理屈っぽくて、頭を使う内容ですし、かといって変に小難しくないので、トレーニングとして最適です。
 
 これを4冊繰り返せると、かなり読書力も高まってくると思いますよ。
 
 
 
 自分は読書力に問題があるという自覚のある方は、速読に取り組む前に、こういう地道なトレーニングを1ヶ月やっておいていただきたいところです!
●●

投稿者 てら : 2009年08月28日 14:29 

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