寺田's 学びを成長につなぐフォーカス発想のススメ

講師としての話す力を鍛える3つのトレーニング〜新入社員研修プランを考えてみた〜 このエントリーを含むはてなブックマーク 

 明日から新入社員が出社します。
 
 ま、初日は9日からの集中レッスンの準備と、彼用に新しく購入したパソコンのセッティングぐらいで終わってしまうと思いますので、実質的な仕事は8日からってことになります。しかも8日から、いきなり東京出張5日間でので、本当にオフィスに出社するのは13日からです。
 
 で、彼は4月からは東京本社での勤務になります。それまで2ヶ月半かけて、「速読講座の講師」としての基本を徹底的に学んでもらわなければなりません。
 
 集中レッスンを任せられるのは、たぶん3年後。
 
 今年の秋ぐらいから、社員研修とかフォローアップセミナーなどを任せられるようになればと思っています。
 
 
 
 そのための2.5ヶ月のトレーニングメニューを考えています。
 
 目標は「信頼され、愛される『先生』に育てる」ことです。
 
 ですので、身につけてもらうのは、ざっくりいうと次の2つ。
 
1.ビジネス速読術講座の基本的な考え方と、細かな指導ノウハウ
2.受講者の方から信頼される講師としてのスキル
 
 
 ま、1については、彼とは5年のつきあいですし、オンライン個別指導、上級編レッスンも、3日間集中レッスンも、フォローアップセミナーも受けてますし、私のメルマガも本もブログも読んでくれています。ですので「おおよそ問題ない」はずだとは思っています。
 
 しかし、それらが「自分のこと」のように語れるかどうかというと別問題。
 
 ですので、それを徹底的に身に染みこませるためにやってもらうことがあります。
 
 それは、過去の、私と受講者さんのやりとりを徹底的に洗い出して(BBSのやりとりを中心に)データベース化する作業です。
 
 そして、それを元に、今後の問い合わせはすべて彼に対応させようと思っています。(もちろん、私がアドバイスをして完成させた上で、ですが。)
 
 
 
 つづいて2です。やはり、というべきか、こちらが大事ですよね。
 
 社会人全般に言えることだとは思うのですが、講師というお仕事は、発する「言葉」と溜めの「間(ま)」、そして表情で場を支配しなければなりません。
 
 前提としてロジカルで分かりやすい話ができることが必要なのは言うまでもありません。(これは後述)
 
 その上でさらに、1つには徹底的に「話す」トレーニングをすること、そしてもう1つ、徹底的に「人の話を聞く」こと、この2つで鍛える必要があります。
 
 「話す」トレーニングの前に、「聞く」ことを通じて「どういう話し方を目指すのか」を確認します。ですから実際の流れとしては、

1.「聞くトレーニング」
2.「話すトレーニング」
の順番です。
 
 そして、その前提として
 
3.ロジカルで説得力のある話を作るトレーニング
を地道に取り組んでいくことになります。
 
 これが寺田流講師としての話す力を磨く3つのトレーニングです。以下、その説明を。
 
 
 
 まず、「聞く」トレーニング。別に「聞き上手になる」ことを目指すわけではありません。あくまで「聞く」ことを通じて「話す」ことに活かすポイントをつかむわけです。
 
 そのトレーニングとして有効なのは3種類。
 
1−1.話が上手な人の講演を聞き、その人の話が「どう上手なのか」を分析しながら聞く。できれば講演CDで何度も聞く。
 
1−2.話が下手な人の講演を聞き、その人の話が「どう下手なのか」を分析しながら聞く。ただし何度も聞かない。
 
 特に効果的なのは2ですね。
 
 うまい人の話は、いろいろな要素があって「なんか巧い」場合が多いので、その秘密は簡単に盗めません。
 
 が、下手な人の話は「ここがダメ」という要素が、いくらでも見つかります。これは簡単に学べます。
 
 ですからセミナーや講演会に行って、講師の話が下手な時は「ラッキー!」と思って、必死でメモしなければなりません。私自身、最悪な講演ほど学びが多かったというのが実感。(高校教師時代は、授業がヘタで有名な先生がいらっしゃったので、時々、「先生、授業を見せてください!」とお願いして、授業参観に行ってました。)
 
 
 
 そして最後の仕上げとして、「話すトレーニング」につなぎます。
 
1−3.自分が話しているものを録音して、その「どこがどう悪いのか、改善の余地があるのか」を分析しながら聞く。修正してまた話して録音する。それを繰り返す。
 
 私は高校教師時代に、生徒に見つからないように紙袋に入れて録音機材を持ち込み、自分の授業を録音していました。
 
 「なんて話が下手なんだ!」と思ってビックリしましたね。最初は。(苦笑)
 
 
 
 3は実際に受講者を想定して、シャドウトレーニングとして自室でやっていいですよね。
 
 本当は、大手の学習塾にでも講師として働かせられると鍛えられていいのですが・・・(笑)
 
 超厳しく、シビアなフィードバックがビシビシもらえますからね。。。
 
 それは無理なので、1つ「話すトレーニング」を用意しています。
 
 ずばり「朗読トレーニング」です。
 
 読む題材は、
 
2−1.幼児向けの絵本
 
2−2.辰濃和男氏の天声人語
 
2−3.その他諸々のエッセイ
 
 声とリズム、間の取り方だけで、相手を引き込めるように声と話し方を磨いていきます。
 
 あ、フォレスト出版の「声と言葉の磨き方」は基本書として、しっかり学ばせようと思いますし、東京に行ってからは東北放送アナウンサー三橋氏のレッスンを受けさせようと思っています。
 
 
 
 あとは、場数を踏むだけ。
 
 同じ場数を踏んでも上達のスピードはぜんぜん違います。その上達スピードを決めるのは「受けるフィードバックの量」です。
 
 もし、自分が講師として話したのであれば、受講者に率直に聞くこと。
 
 アンケートで、間違っても「今日のご感想をお聞かせください」とか「よかった部分は何ですか」とか聞いて終わらせません。フィードバックを受けたいポイントを明確にして、数値で評価してもらいます。
 
○講師の話のテンポは飽きさせず、聞きやすいものでしたか?
 
○講師の話は理路整然として分かりやすいものでしたか?
 
○講師の話の中に出てきた説明や具体例などは、無理なく理解できる話でしたか?
 
○講師の声量は適切で聞きやすいものでしたか?
 
○講演全体を通じて、ポイントや論点は明確に伝わってきましたか?
 
など、すべて5段階評価で聞くようにします。
 
 
 
 こういうフィードバックも重要ですが、さらに重要なフィードバックがあります。これを受けとめられない人は成長が見込めません。
 
 それは、受講者のみなさん一人一人の目、表情、手の動きです。
 
 これをリアルタイムに受けとめ、間(ま)を考え、時には話すだけでなく動きを付け、常に「講師に注目し集中できる状態」を維持できるようにしなければなりません。
 
 「手の動き」を見るのは、受講者さんがどういうタイミングでメモを採っているか、などリアクション全体をとらえるためです。
 
 
 
 私はこの基本を学習塾の社員研修で学びました。(ここまでマニアックな指導は受けていませんが。)
 
 そして、予備校・高校教師の仕事を通じて磨いてきました。
 
 手前味噌で恐縮ですが、
 
・保護者を相手にした進路説明会などでは、私の話が始まると、それまで寝ていた保護者が起きて、笑顔で聞き始める。
 
・倫理・政治経済という生徒が一番退屈だと思うはずの授業で、5時間目(昼食後の一番眠い時間)でもトークだけで生徒を眠くならせず集中して聞かせる。
 
というレベルのトーク術を身につけることができました。
 
 
 
 おっと、長くなりましたが講師としての話はここまで。
 
 そのベースとして磨いておかなければならないのは、(上に書いた「前提としてのロジカルで分かりやすい話」のこと)
 
3−1.長い話を要約する力
 
 これは本を要約させたり、マインドマップにまとめさせたりして鍛えます。(1週間に3冊をまとめさせます。)
 
3−2.主張を明快に伝えられる論理構造、例(事例・事実)を使いこなす力
 
 これは論理的文章を書くトレーニングをさせます。
 
3−3.人の心を惹きつける文章構成力
 
 これは濱田昇氏のコピーライティングテクニックを伝授します。
 
※その前に私が身につけなければ・・・
 
3−4.人に伝わる表現技法
 
 これは名文の筆写トレーニングをしてもらいます。
 
というようなことをやる予定です。
 
 さて、3月末に、どういう新人君に育っているか。。。責任重大ですね。がんばります!
●●

本日の充実度本日の本の種類
※『プロフェッショナルの条件』・・・東京アウトプット勉強会課題図書。(再読)

投稿者 てら : 2010年01月06日 06:30 

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コメント

いや、素晴らしい講師をするものとして勉強になりました。

ちなみに、わたしはコンサルとしてかけだしのころ、実施した研修を
ビデオにとって、自分なりに改善するようにしていました。

ことしは、ひさびさにやってみようかと思います。

投稿者 ポヨン様 : 2010年01月07日 00:51

>ポヨン様
ども。あけましておめでとうございます。
 
早速のコメント、ありがとうございました。(^^)
 
やはり自分の姿を客観的に見る、聞くっていうのは効果的ですよね。
かなり勇気がいりますが!
 
もし、何かいい社員研修ネタがあれば、ぜひ教えてくださいね。
では、今年もよろしくお願いします。
●●

投稿者 てら : 2010年01月07日 04:16


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