寺田's 学びを成長につなぐフォーカス発想のススメ
「O」を意識しよう!
教育、学びというのは、学び手の「今」をスタートラインとし、学びの手の到達したい「未来」をゴールとして、そのプロセスを整えていく作業です。
ですから、まずは「現状」と「なりたいイメージ」を明確にしなければなりません。
学校教育では、「現状」の部分を「レディネス(readiness)」という言葉で表現しますが、これは非常に重要な概念です。
※readiness:子供の心身が発達し、学習する際の基礎条件となる一定の知識・経験・身体などができあがっている状態。(大辞泉)
たとえば、かけ算九九は小学校1年生では教えても理解できませんが、小学校4年生では理解できても覚えるのに苦労します。その生徒の心身、脳、経験、学力の発達に応じたカリキュラムを用意しなければならないわけです。
レディネスを考慮しつつ、卒業までに身につけさせたい力を明確にすることで、6年間、3年間の学びをデザインすることが可能になります。これがカリキュラム・デザインです。
社会人の学びでも、間違いなくこの考え方は重要です。
しかし、社会人の学びでは、どうしてもレディネスを含めて「今」の認識がおろそかにされます。
たとえば「若手」という言葉でくくられる人たちは、実は経験値も目指すゴールも様々です。
たとえばベストセラーは実に様々な年代の人に読まれるからこそベストセラーになるわけですが、みんなにとって同じ価値があるわけではありません。
意外と「今の自分」って見えていないものなんですよね。
今の自分が見えていないと、たとえばメンターから勧められた本を、どういう読み方、フォーカスで読めばいいのかが分からないはずです。
メンターが「私が若い頃に、この本を読んで大いに成長した」と言ったとします。
しかし、その人の「若い頃」の属性が、どういうレベル、能力、現場だったのかは不明です。
そして、「その本」を通じてどういう力を養ったのか、そのフォーカスも不明です。
だからこそ、メンターに勧められた本は、自分の現状とゴール(メンターのすごさ)との能力のギャップを計り、それを埋めるためにはその本をどう読むべきか、それを通じてどういう力を手に入れればいいのか、そのフォーカスを自分なりに設定しなければならないのです。
『フォーカス・リーディング』の中でTPOの話を書いていますが、一番わかりにくいのが「O」かも知れません。
「Occasion:状況」ですよね。
これは「下読みなのか、本ちゃん読みなのか」という「その読書の中での過程」という意味もありますし、同時に「自分の成長の過程で、どういう位置づけなのか」という意味もあります。
「その本を読むことで、ゴールにどう近づけるのか」、「今の自分がどう変わることを期待しているのか」というリターンを考える時、「今の自分がどういう状況なのか」を意識しないと本当の意味で、フォーカスは明確にならないはずなんですよねー。
ということで、成長するための読書は自分を知ることから!
ぜひ、読書の前に意識してみてください。
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※今、売れ筋の速読の本2冊を10分で…。アイタタタ・・・(−−;

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