寺田's 学びを成長につなぐフォーカス発想のススメ

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 先日、実名・匿名の問題を書いたばかりですが、昨日、本屋で立ち読みをしていたらビックリするほどお下品な匿名本を見つけました。
 
 世の中に数多(あまた)ある勉強本をいちいち批判する本です。タイトル忘れました。
 
 これでもかというぐらい徹底的に批判しています。どの本も!(笑)
 
 そこに書かれている主張は、驚くほど的を射たものでした。何百冊も勉強本を読んで手に入れた真理とか何とか書いてあったような気がしますが、著者の読書力・書評力の高さには驚かされます。
 
 ただ、とにかく書いてある内容がお下品で、しかも「ある意味で的外れ」なものばかりで、はっきり言って「勉強本」を名乗りながらまったく役に立たないという意味では右に出るものはないと断言できます。
 
 
 
 内容が的を射たものなのに、的外れとは?
 
 これが、「語っている人が何者か」という話なんですよ。
 
 著者が匿名で、何かグループ名を語っているのは、名だたる著者を頭から否定する本なので、反論・批判を恐れたためでしょう。
 
 ですが、自分が何者か、それを語る資格があるかどうかを明確にせずに、本の批判をするというのは、はっきりいっていただけませんね。
 
 そして「的外れ」と私が断言するのには、もう1つ理由があります。
 
 それは、著者が明らかに「学習者」でも「学習指導者」でもないということです。
 
 せっかく、様々なスゴイ人やスゴイ学習指導者が公開してくれている「自分の勉強法」や「自分の指導法」を、最初から「受けとめて活かそう」という気持ちがありません。
 
 例えば前にご紹介した多田健次氏の「資格試験の合格技術」で書かれている復習の頻度の解説(1日後、1週間後、1ヶ月後に復習せよ)について、“そんなめんどうなことが、できるはずがない”というような理由で批判しています。
 
 ですが、そういう復習のペースをコントロールすることって重要ですし、おそらく誰だってやっていますよね?
 
 厳密に1週間後、1ヶ月後じゃなくても、ある程度のペースはコントロールできます。
 
 学習進度チェック表を作っておけば、「そろそろ、あの範囲の復習をするかな」なんてことは考えられます。そもそも、学校とか塾なんてのは、まさにこの復習ペースに基づいて(経験的に)テストをやっているわけですよ。
 
 ということは、この本の著者は、単にいろんな本を読んで妄想の中で「理想の勉強法」を勝手に作り上げただけで、地に足のついた現場を持っていないということです。
 
 同じような的外れの批判がゴロゴロあります。
 
 
 
 本に書かれた言葉を、そのまま理解するのであれば、その批評本の著者の読み方は正しいと言えます。
 
 しかし、それは「書評」という抽象的なレベルです。
 
 でも、読書をする上で大切なのは、その本に書かれている表面的な言葉からエッセンスを学び、それを自分の現場に落とし込んで活用することです。
 
 批評本の著者の視点として、その本のリアルな読者をイメージし、その人にとってどういう活かし方がありうるかという「本を現場で活かす」という視点が完全に欠落しているんですよ。
 
 これは致命的です。
 
 「対象読者にとってどういう価値があるのか」という視点から本を評価すべき書評としても失敗しているってことなんですが。。。(あ、自己矛盾…)
 
 だから、その人は批判を恐れて名前とプロフィールを隠しているだけではなく、もともと勉強本について語る資格のあるようなプロフィール・実績が欠落しているが故に、敢えて匿名にしたのだろう、と邪推せざるを得ません。
 
 
 
 あなたは何者ですか?
 
 
 
 この問いへの答えを用意した上で発信する、発言するということの意味を再確認する1冊でした。
 
 
 
 あ、そうだ。速読のことも、やたらと言及しているのに、なぜか私の『フォーカス・リーディング』は採り上げてすらくれていませんでした。(笑)
 
 さて、その意味するところは?
 
A.批判する要素がなかったから。
B.実は寺田の知り合いだから。
 
 さぁ、どちらでしょう。なぞです。
 
 
 
 それから、もう1つ。
 
 同じように他人のふんどしで相撲を取るような本が、これまでにもたくさん出ています。
 
 この本とまったく同じテイストで書かれているのが、「成功本、勝ち抜け案内」だったっけ? あと、「ビジネス書のトリセツ」という、どれも水野俊哉氏の本。
 
 本の良さを紹介するってんなら分かるんですが、紹介してこき下ろして「こんな本を批評できる私はスゴイ」というスタンスが評価の分かれるところです。
 
 ただ、それらの本が許されたのも水野氏のプロフィールのおかげ。
 
 氏は莫大な借金を抱えて社長の座を捨てざるを得なくなり、それを挽回すべく、世の中の自己啓発書を徹底的に読みまくり、成功法則を学んでいます。
 
 つまり、「本に書かれていることは、本当に役に立つのか?」という真理を、自分自身で探求してきた人なんです。
 
 だから、どれだけ批判的なことを書いていても、地に足のついた発言だから「そうか、そりゃそうだ」と、読者を納得させることができます。
 
 しかし、今回の本は、まったく同じスタンスを取りながら、著者プロフィールだけがすっぽりと抜け落ちています。
 
 そりゃいかんですよ。はい。
 
 
 
 この本、昨日の夕方、福岡の本屋で立ち読みをしたんですが、今日は朝から東京に出てきています。
 
 今から本屋に行って探し出して買ってきます。その上でIza!のブログに書評本の書評を書いてみようと思います。
 
 では、今から(他人の本のことはいいとして)自分の本の出版に関するミーティングに行ってきます!
●●

投稿者 てら : 2009年11月13日 15:51 

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